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House of fans

2024

ファンが集まる場(家)を作る

アイドルの”ファン”は国籍・場所・年齢を超えて世界中に散らばっている。彼らはしばしばコンサートやイベントをきっかけに集まるが、彼らが体験を共有し、交流することができる場所は、コンサートホールのロビーや貸し切りスペースなど一時的なものが多く、ほとんどは非物理的な場所であったり、個人的な交流に限られている。彼らが集い、情報や体験を共有することができる空間。コミュニティが定住できる公共の場はどのようなものであるべきか。私たちはこの空間を「ファンのための家」と呼ぶことにした。

計画地は旧渋谷川遊歩道(キャットストリート)の外れ、華やかな商店街から少し抜けた場所だが、まだまだ活気あるエリアに位置していた。3階建ての建物の1~2階に連続して同テナントが入る。角地に面していて尚且つファ サード面に大きな開口をもつ建物を生かし、内装にとどまらず外部にアピールのある計画が求められた。

各階にエキスパンドメタルを用いた囲いで外側と内側=明暗の空間を作り、暗い内側には映像展示やフォトブース、明るい外側にはカフェというようにプログラムに沿ってエリアを配置する。外から見ると、斜めの立体物が2層に渡って建物内に立ち上がる、建物の中にできた家のようになった。ファンたちはこのピンクの家を目指して集まり、情報を交換する。舞台や照明で演出された空間ではないが、行けば同じファンがいる。そういった溜まり場のような場所になればと思う。

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用途:ギャラリー+カフェ
所在地:東京
設計:o.heje architecture +サコキカク
家具:arr designoffice
施工:setup
撮影:中山保寛 
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program : gallery x+cafe
location:Tokyo
design:o.heje architecture +sako-kikaku
furniture:arr designoffice
construction : setup co.ltd.
photography : nakayama yasuhiro

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